スポーツチャンバラ:動画研究の方法(資料公開)

先日(19/10/26(土)〜19/10/27(日))スポーツチャンバラの合宿に参加してきた.スポーツチャンバラの大会で勝ち上がるには,強い選手の動画を観て技術を盗んだり,対策を立てたりすること(=動画研究)が有効である.今回私は一念発起して,スポーツチャンバラの動画研究の方法をまとめた資料を作成し,それについて合宿参加者の一部に説明した.

一念発起したきっかけは,以下2点である.

  1. 私の出身大学の選手の成績低下を見て,動画研究のノウハウが引き継がれていない事実に気づいた.

    私の出身大学の選手が活躍している主な要因は,先人(主に創設者)が毎年合宿時に動画研究のノウハウを後輩に教授していたからであると考えている.しかしここ数年,創設者も多忙となり,動画研究のノウハウが引き継がれていない事実を目の当たりにしていた.そのためか学生大会の成績も年々寂しいものになっている(気がする)ため,危機感を覚えていた.

  2. 資料化することの重要性に気づいた.

    今年度はたまたま別大学のスポーツチャンバラサークルの方から動画研究の資料を見せていただく機会があった.同資料を見た際,動画研究のポイントが可視化され,スッと頭の中に入ってきた.そうか,資料化すれば動画研究のノウハウを引き継ぐことができるのか,と気づいた.

私が作成した資料は以下URLから閲覧可能である.

https://www.slideshare.net/secret/IsJO1wbkTdNmgo

動画研究の資料を作成するに際して,スポーツチャンバラを始めて1〜2年の大学生(大学1,2年生)がイメージしてもらうため,大学生時代の自分の経験をできるだけ絡めるようにした.また資料内の一貫性・分かりやすさを重視して自分の経験から大きく外れた知見はカットした.賛否両論あるとは思うが,動画研究の方法を議論するためのたたき台になれば個人的には資料を作成して成功であったと考えている.

説明した後に,「参考になった.同資料をいただけないか」という旨のコメントをいただき,素直に嬉しかった.また,資料化の過程で自分の動画研究に利用した動画を改めて見たり,自分の動画研究の方法を言語化したりするため,自分の動画研究の方法についての思考整理するきっかけにもなった.まさに「情けは人の為ならず」である.

今回作成した資料について,主張は普遍的なものとしたつもりであるが,動画研究に最も熱中していた大学生時代の経験を絡めて作成したため,5〜10年前の動画を具体例として使用している.この資料を見て,アップデートしたものを今の大学生チャンバラーが作ってくれることを期待している.

以下に資料公開の経緯のまとめを示す.

結論 大学1,2年生を対象として,スポーツチャンバラの動画研究の方法について資料をまとめ,説明した.資料は他者の動画研究の理解の一助になり,かつ自分の思考整理のきっかけになった.
背景 スポーツチャンバラの大会で勝ち上がるには,動画研究が有効である.動画研究にはちょっとしたコツがあり,知ると知らないとでは大きな差が生じる.現状動画研究に関する資料はほとんどない.短期間(例:大学生の4年間)で上達することを考えると,動画研究の方法をまとめた資料を作成することが望ましい.
今回 スポーツチャンバラを始めて1〜2年の大学生(大学1,2年生)に動画研究の方法を理解してもらうことを目的として,動画研究の方法について自分の経験を絡めて資料にまとめた.また同資料を利用して動画研究の方法を説明した.
結果 説明後,動画研究の方法の理解の一助になったとのコメントを一部いただいた.加えて,自分の動画研究の方法について思考整理するきっかけになった.
備考 資料は自分の経験を絡めているため,5年〜10年前の動画を具体例として挙げている.そのため同資料は(主張は普遍的なものにしたつもりであるが)適宜アップデートすることが望ましい.

以上,今回はこんなところで.