「一足一刀」という概念がある:元は剣道用語であり,以下で定義される.
一歩踏み込んだ攻撃がギリギリ当たらない間合いのこと.
要するに「遠からず近からず」ということであるのだが,これがスポーツチャンバラでは以下の2つの観点から重要である.
- 一足一刀の間合いを保つ限りにおいて,相手の単純攻撃は当たらない.
- 相手が一歩踏み込んだり,相手が牽制等で手を出したりすると,自分の単純攻撃が当たる1.
一足一刀の間合いを維持しておけば,自分から相手の攻撃をかわす必要はなく,相手が攻撃を空振ってくれる:前者は「スカし」,後者は「スカり」に相当する.反撃を戦略に組み込む場合「スカし」を第一に考えがちであるが,その前段階としてより簡単且つ確実な「スカり」を念頭に置くことは勝率を上げる際重要である.そして一足一刀がまさに「スカり」を誘発して確実に反撃するための適当な間合いなのである.
間合いの管理は基本中の基本ではあるが,ついつい怠りやすい部分であるので今回自戒のためメモした次第である.
p.s. 「一足一刀」に限らず,「大強速軽」なり「先(せん)」なり剣道の考え方でスポーツチャンバラに応用可能である部分は少なからずあるため取り入れられる部分は取り入れたい.
以上
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格ゲーにおける「足払い合戦」に強い相関があると考えている(参考:http://gr.qee.jp/01_3rd/kokui/ashibarai.html).↩